隈研吾について

1954年生。東京大学大学院建築学専攻修了。1990年隈研吾建築都市設計事務所設立。東京大学教授を経て、現在、東京大学特別教授・名誉教授。

1964年東京オリンピック時に見た丹下健三の代々木屋内競技場に衝撃を受け、幼少期より建築家を目指す。
大学では、原広司、内田祥哉に師事し、大学院時代に、アフリカのサハラ砂漠を横断し、集落の調査を行い、集落の美と力にめざめる。
コロンビア大学客員研究員を経て、1990年、隈研吾建築都市設計事務所を設立。これまで20か国を超す国々で建築を設計し、(日本建築学会賞、フィンランドより国際木の建築賞、イタリアより国際石の建築賞、他)、国内外で様々な賞を受けている。
その土地の環境、文化に溶け込む建築を目指し、ヒューマンスケールのやさしく、やわらかなデザインを提案している。
また、コンクリートや鉄に代わる新しい素材の探求を通じて、工業化社会の後の建築のあり方を追求している。

隈研吾とアルテセラの関係

隈研吾は、2018年にイタリアの環境アートの聖地、アルテセラの森の中で、「Kodama」という球体のパビリオンをつくりました。

地元の無垢のカラマツを、金物も糊も使わずにパズルのように、子供のための大きなゲームのように組み合わされています。
このパビリオンは東京大学の隈研吾研究室、ミラノ工科大学、D3WOOD、構造エンジニアの佐藤淳、そして木造施工会社のRi-Legnoがデジタルモデリング、プロトタイピング、テストの面で協力して開発しました。

隈研吾とアルテセラの間には、建築家の作品と文化協会の哲学との間に完璧な調和と意思の共有があります。
例えば、人間と自然との関係における調和が、両者の創業時の価値観です。

2021年9月5日から10日までミラノで開催された「ミラノサローネ」に合わせて、
隈研吾によるカーボンと竹でできた「バンブーリング」が設置されました。
2022年にアルテ・セラに設置される予定です。

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