こんなタイトルの記事を書かせていただけるなんて!!
いまだに、当日の緊張感で手に汗がにじみます・・・。
この度、アイスクライミングのWORLD CUPであるUIAA(国際山岳連盟)
の国際大会2019-2020 ICE CLIMBING WORLD TOURに初参戦させて頂きました!
今年度は中国・韓国・スイスにて開催されました。
・2020/1/3~1/5に長春(中国)
・2020/1/10~12にチョンソン(韓国)
少し時間が経ってしまいましたが、両大会の参戦記を報告させて頂きます。
2020年正月の1月2日。
中国戦に参戦するべく、元旦の翌日からスーツケースとリュックを背負って
成田空港へ向かいました。
中国の長春は、直行便で片道3時間半くらいの場所になります。
降り立った長春空港は、なんと気温マイナス15℃!!(寒っぶ~!)
ありがたいことに選手を出迎えてくれる送迎バスが用意されていました。
一面雪景色の中、1時間近くバスに揺られて到着したのが・・・!?
なんとハイアットリージェンシー・ホテル。(ありがたや~)
早々に、宿泊手続きを済ませて懇親会場へ
明けて1月3日、朝食と選手登録を済ませ、ビブ(ゼッケン)を受け取ります。
私の番号は064番。
会場に行く前に、ホテル内で大会ルールや禁止事項について説明を受けます。
その後、選手たちはバスに乗り込み、会場まで約1時間程揺られて到着!
車内では当日の予選ルートの出走順表も配られました。
私の順番は早めの4番手だった!
雪原に構築されたウォールを見て、思わず身構えました。
こんな天井に貼りつくことができるのだろうか??と思わせる、
カーブ角度強めなダイナミックアーチの会場が出迎えてくれました。
開会式が始まりました。
今大会は、男性41名 女性31名が15カ国から参加、
予選通過の足切り順位は予選18位までです。
いそいそとウォーミングアップをして、お昼前から予選のルートを2本登ります。
制限時間は各5分で最高到達点を競います。
ウォーミングアップも束の間、心の準備もできぬ内に順番が来ました。
スタートホールドにアックスをマッチさせてスタート。
慎重に、確実に、落ちないように~。
お昼でも気温はマイナス17℃!!(厳し~!)
緊張感と寒さの中、手の感覚が寒さでどんどん奪われて鈍くなり、
アックスを握っているのかどうかもわからない状態で
ムーブを繰り広げていきます。
結果は・・・!??
予選通過ギリギリラインの17位。何とか通れた。危なかった・・・。
なんと!参戦した日本女子6人全員が予選を通過する快挙!!
この日は男女予選が終了するまで夜9時近くまでかかりました。
夜になれば更に冷え込み、マイナス20℃を下回っていたと思われます。
極寒の中の応援も、モンチュラの防寒装備にずいぶんと助けられました。
ブーツ以外は全身モンチュラ!!
そして日付は変わり、セミファイナルの朝が来ました。
朝10時からセミファイナルの競技スタート。今度は2番手!
嬉しいことに、この模様を中国のWEBニュースでも取り上げて頂きました。
決勝戦に残ることが出来るのは上位8位まで。
手が冷えて動かなくならないように手首にウォーマーをして登りました。
しかし、核心を越える部分でポロ落ち・・・(やっちまった~)
私の初めてのワールドカップ中国戦は15位で終了。
後は準決勝と決勝戦に勝ち進んだ選手たちを応援。
空中で繰り広げられる素晴らしい戦いを見守りました。
全てが終わり長春とはお別れ。
一旦、日本に帰国して令和2年度の仕事始めを無事に果たし、
三日後の1月9日、韓国戦に参戦するために再び機上の人となりました!
韓国戦は以前にもXリーグのレポートで、報告させていただいたことがある
チョンソンのアイスクライミング壁で行われます。
チョンソンで開催のアイスクライミング・ワールドカップは
今期で10年目を迎え、1月10日は現地で盛大なセレモニーが開催されました。
11日の早朝、バスでホテルから移動し予選開始です。
今大会は、男性48名、女性41名、17カ国からの選手参加となりました。
私のゼッケン番号は112番。
出走順はまたしても早めの6番出走。
アイソレーションルームで、予選ルートのデモビデオを食い入るように見て
必死にルートとホールドの特徴を覚えます。
チョンソンでは中国戦の時程寒くなく、制限時間の5分を目いっぱい使って
予選ルート2本を何とか落ちずに登り、タイムアウト。
結果は、予選順位25位。
残念ながら、予選敗退です。
予選ルートを登っている最中にアックスの一部が破損する
アクシデントもありましたが、制限時間内頑張りました。
(なんと!ハンドルのトリガー部が折れました~!!)
ここからは、予選通過を果たした日本チームの選手を応援し、
準決勝の行方を見守ります。
今回は。アジア・チャンピョンシップ大会も同時開催とされています。
チャンピョンシップ国別ランキング表彰式。
ワールドカップの楽しみ方として、個人競技としてだけでなく
国同士のチーム戦としての楽しみ方もあるんだなぁと実感しました。
予選・準決勝・決勝戦へと勝ち進む選手たちがとてもかっこよく、
どの人からも素晴らしい登りを見せてもらえました。
そして私自身も更に練習を重ね強くなりたいと、
決意を新たにした韓国戦でありました。
今季、私のアイスワールドカップ挑戦は終わってしまいましたが、
この2戦を通じていろんな経験をさせて頂き、知識も得ることが出来ました。
来季への糧とし、2020年も新しい挑戦の報告ができるように頑張りたいと
思います。
長文となりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。