MONTURA Official Athlete 吉村 憲彦選手よりのレポートです。
結果は、16時間54分37秒/総合10位入賞と、目標としていた17時間とTOP10に入ることができました!
大会プログラムでは102kmで5,700mD+だったので、信越のタイムに少し足したくらいでいけるかなと思いきや、終わってみれば手元の時計で104.5km/累積標高7,000mD+と今までで1番過酷なレースでした。
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A2の24km地点まではほぼ登りなので、いつもよりさらに無理しない作戦。A2で累積を確認すると2,400m弱…無理はしなかったけど、いつもよりお腹が空く感じはしてました。⠀
A3(30km地点)までは標高図的にはほぼ下りでしたが、ブリーフィングで奥宮さんが言っていた通り、細かい登りがあり、あまり下っている感じがしなかったです。ここらへんでスタッフの方から15位?と順位を言われ、意外と前にいることを確認。
次のA4までは比較的登り基調だったこともあり選手の間隔が詰まり、前後に数名の選手が見える状態でした。そのままA4エイドに入ったこともあり、まわりの選手の状況も気になり、水分だけ補給してすぐにリスタート。この時の焦り?が後のハンガーノックへと繋がったのかもしれません。
A5まで残り2km弱、無理はしないと言ってもかなりのアップダウンを越えてきて相当エネルギーは消費していたのか、急に力が入らなくなり、ピタッと身体が動かなくなりました。幸いにもほとんどが下りだったので、止まることはなかったですが、惰性で何とか。エイド手前はちょっとした登り坂、すぐそこにエイドが見えているのに、足が前に出ない…止まる…進む…の繰り返しで何とか到着。⠀
サンドイッチに、のり巻きに、梨に…普段のご飯以上に食べました。本当に感謝しかないです。さらにサンドイッチ3切れを手に持ってリスタート。さすがにすぐにエネルギーにはならないので、すぐ立ち止まる…進むの繰り返し。この間に数人の選手に抜かれてたぶんもう20位台にはなったかと。⠀
徐々にエイドで食べた物がエネルギーに変わり動けるようになり、2人抜き返し、コースの中間点、A6の飯能中央公園に。この時点で58km4,000mD+、軽く1レース分こなした感じ。⠀
A7までは比較的良いペースで進め、何人かの選手をパス。エイドで前の選手との差を聞くと、2分差くらいとのことで、すぐに出発。出発してすぐ、これからの区間がこのレース最長の15kmで最後に高幡不動の急登があることに気づく。たぶんエネルギーも水も足りなくなるので、ペース配分に気をつけるようにしました。
鎌北湖を回っていると遠くに前の選手が見え、じわじわと差を詰め、登りでパス。その後ラスボス高幡不動の急登へ。真っ暗で、そびえ立つ木々の中、葛折りに登っていく。徐々にエネルギーも水も切れてきて、いつ終わるかわからない登りに気持ちも切れかける。ようやく登り切ったと思ったら、急な石段。さすがに脚が止まった。手すりを掴みながら必死に登った。エイドに到着して、本日2度目の食事。豚汁2杯に、ミニおにぎり×5、ミニカツ×2などを食べ、エイドの方々に元気をもらい、リスタート。これで最後まで走れると気持ちを入れ直しました。
A9までは、アップダウンを繰り返しじわじわと登る。ここにきてなかなかキツいが、最後の登り区間と思い何とかつないだ。前のエイドでしっかり補給もしていたし、最後のパートはほぼ下りなので、A9は水分少しとバナナ一切れ食べてすぐ出発。この時点で自分が何位かは知らなかったし、前の選手の情報もなかったですが、後悔しない走りをしようと、とにかく飛ばしました。最後のパートはもしかしたら区間賞かも?
ゴールしたらまさかの10位入賞。最後頑張った甲斐がありました。
また今回のレースでは矢嶋選手や小野選手にもお会いし、お話させて頂くことができましたし、FT50に出場されていた小林選手と事前に2人でTOP10に入ろうと話していた通り達成できましたし、すべて含めてとても良いレースになりました。